スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
保有資格
AFP・2級FP技能士
専門分野・得意分野
生命保険・社会保障・金融全般に精通。保険業界での実務経験をもとに、ユーザー目線で正確かつ中立的な情報発信を行っています。
不妊治療の一環として実施される採卵は、1回あたり5万円〜15万円と高額な医療費が発生するため、医療保険で給付対象になるか気になる方が多いのではないでしょうか。
実際には、採卵術(卵巣穿刺術)は医療保険の手術給付金対象として認められるケースが増えています。
本記事では、採卵に関する医療保険の給付条件、請求手続きのポイント、保険会社ごとの対応実績、そして家計への影響までファイナンシャルプランナーと医療制度の専門家視点から詳しく解説します。
不妊治療と医療保険の関係|保障対象の基礎知識
不妊治療は2022年4月から保険適用範囲が拡大され、採卵を含む一部の治療が公的医療保険の対象となりました。
しかし、すべての治療が保険適用されるわけではなく、自由診療となるケースも依然として多いのが現状です。
民間の医療保険では、公的医療保険の診療報酬点数表に基づいて手術給付金の対象を判断する商品が多く、採卵術もその対象となる可能性があります。
採卵は医療保険の給付対象になる?
不妊治療で行われる採卵術は、医療保険の「手術給付金」支給対象となる可能性がある医療行為の一つです。
多くの医療保険では、公的医療保険制度において手術料が算定される医療行為を基準に、保障対象とする設計が採用されています。
採卵は、厚生労働省が定める診療報酬点数表において「採卵術(卵巣穿刺術)」として手術項目に分類されており、この点からも一定の保険給付対象となる可能性が高いといえます。
ただし、給付の可否は各保険会社の約款に定められている「手術の定義」および契約プランの内容によって異なります。すべての採卵が無条件に対象となるわけではなく、自由診療での実施や保険加入時の特約有無も影響します。
事前に保険会社に確認し、必要に応じて診断書や診療明細書の準備をしておくことが、円滑な給付請求のポイントです。
給付金を受け取るための条件とは?
採卵で医療保険の給付金を受け取るには、複数の条件を満たす必要があります。
ここでは、給付を受けるために確認すべき重要なポイントを詳しく解説します。
採卵に関する医療保険の給付条件
1. 契約に「手術給付金特約」が付帯している
採卵術に対する給付を受けるためには、医療保険契約において手術給付金特約が付加されていることが必要です。
主契約だけでは保障されず、特約の有無によって受け取れるかどうかが決まります。契約時の保障内容を必ず確認しましょう。
2. 治療が「手術料算定対象」となっている
給付金の支払い対象となる手術は多くの場合、公的医療保険制度で手術料が算定される医療行為とされています。
採卵術(卵巣穿刺術)は診療報酬点数表で手術に分類されているため、対象となることが多いですが、自由診療や特殊なケースでは対象外となる場合もあります。
3. 診断書や明細書に治療内容が明記されている
給付金を請求する際には、診断書や診療明細書など、採卵術を実施した事実を証明する書類の提出が求められるのが一般的です。
特に「採卵術」「卵巣穿刺術」と明確に記載されている必要があります。請求時には医療機関に記載内容を確認しておくとスムーズです。
4. 契約後の治療である(責任開始日以降)
医療保険の保障対象となるのは、原則として責任開始日以降に実施された治療です。
加入前に治療が決まっていた場合や、告知義務違反がある場合には給付対象外となることもあります。加入日や責任開始日の確認を忘れずに行いましょう。
5. 告知義務違反や免責事由に該当しない
加入時に不妊治療歴や通院歴を正しく告知していない場合、告知義務違反となり給付が受けられない可能性があります。
また、契約後一定期間内の給付制限がある商品もあるため、契約内容を十分に理解しておくことが重要です。
給付請求のポイント
採卵の手術給付金を受け取るには、契約内容の確認と正確な書類準備が不可欠です。事前に保険会社へ問い合わせ、必要書類や請求手順を把握しておきましょう。
採卵費用の実態と医療保険給付金の活用方法
不妊治療の一環として行われる採卵(卵巣穿刺術)は、実際にどの程度の費用がかかるのでしょうか。
ここでは、採卵にかかる費用の相場と、医療保険給付金の活用方法を詳しく解説します。
1. 採卵1回あたりの費用相場
採卵(卵巣穿刺術)は、1回あたり約5万円〜15万円程度の費用がかかることが一般的です。
この金額は、採卵方法や使用する麻酔の種類、医療機関ごとの診療方針、保険適用の有無によって大きく異なります。
2. 医療保険給付金の支給額目安
多くの医療保険では、採卵術が手術給付金の対象となる場合、1回につき5万円前後の給付が受け取れるケースが多いです。
公的医療保険の算定対象であることが多いため、医療保険の「手術給付金」に該当する可能性が高い治療行為です。
3. 複数回採卵時の給付金活用
不妊治療では複数回の採卵を行うこともありますが、契約している保険の給付限度回数や日数に達していない範囲であれば、1回ごとに給付金を請求できる場合があります。
これは契約内容によって異なるため、事前に保険会社に確認しておくことが重要です。
4. 自己負担を軽減する方法
医療保険の給付金を活用することで、採卵にかかる経済的負担を軽減でき、治療継続への精神的な安心にもつながります。
さらに、高額療養費制度や自治体の助成金制度も併用することで、自己負担をさらに抑えることが可能です。
5. 家計への長期的影響を考慮する
不妊治療は複数回にわたることも多く、採卵費用だけでなく体外受精や移植費用も含めると総額で数十万円〜数百万円に達することもあります。
医療保険給付金を計画的に活用し、家計とのバランスを保ちながら治療を継続することが大切です。
採卵費用と家計管理
採卵は高額な自己負担が発生しやすい医療行為です。医療保険の手術給付金を活用することで、採卵費用の一部を補填でき、経済的な不安を軽減できます。不妊治療は長期にわたることも多く、精神的・経済的な両面での継続支援が重要です。
保険会社別の対応実績と給付金請求のポイント
採卵術に対する医療保険の給付対応は、保険会社や契約時期によって異なります。
ここでは、主要保険会社の対応実績と、給付金請求を成功させるためのポイントを解説します。
| 保険会社 | 対応実績 | 注意点 |
|---|---|---|
| 大手生命保険会社 | 手術給付金の対象として対応実績あり | 約款の手術定義を要確認 |
| 損保系医療保険 | 診療報酬点数表基準で判断 | 自由診療の場合は要問い合わせ |
| 外資系保険会社 | 契約内容により個別判断 | 事前照会が推奨される |
給付金請求を成功させるためには、以下のポイントが重要です。
まず、採卵を受ける前に加入中の保険会社に問い合わせ、給付対象となるか確認しましょう。次に、診断書や診療明細書に「採卵術」「卵巣穿刺術」など具体的な手術名が明記されているか医療機関に依頼します。
さらに、請求時には診断書、診療明細書、領収書など必要書類を漏れなく準備し、保険会社の指定する請求手順に従って提出することが大切です。
不妊治療経験者に聞く!医療保険活用のリアル
実際に不妊治療で採卵を経験し、医療保険の給付を受けた方にお話を伺いました。

30代女性
採卵で医療保険の給付金を受け取れましたか?
スマホdeほけん
はい、受け取れました。加入していた医療保険に手術給付金特約が付いていて、採卵1回につき5万円が支給されました。事前に保険会社に確認していたので、スムーズに請求できました。

30代女性
給付金請求で苦労した点はありますか?
スマホdeほけん
診断書の記載内容です。最初の病院では「不妊治療」としか書かれておらず、保険会社から詳細な記載を求められました。再度、医療機関に「卵巣穿刺術」と明記してもらうことで無事に給付されました。

30代女性
複数回の採卵でも給付を受けられましたか?
スマホdeほけん
はい、私の契約では回数制限がなかったため、採卵3回分すべてで給付を受けることができました。ただし、契約内容によっては通算回数制限がある場合もあるので、事前確認が大切です。

30代女性
医療保険の給付金は家計にどの程度役立ちましたか?
スマホdeほけん
とても助かりました。採卵費用は1回10万円程度かかりましたが、5万円が戻ってくることで精神的な負担も軽減されました。不妊治療は長期化することもあるので、保険給付は大きな支えになります。

30代女性
これから採卵を受ける方へのアドバイスをお願いします。
スマホdeほけん
まず加入中の医療保険の内容を確認し、手術給付金特約があるかチェックしてください。そして、採卵前に保険会社へ給付対象となるか問い合わせ、必要書類を確認しておくことをおすすめします。
よくある質問Q&A
Q1. 採卵で医療保険の給付を受けた実例はありますか?
A. はい、実際に日帰りで採卵術(卵巣穿刺術)を受け、5万円の手術給付金を受給したケースが多数報告されています。
多くの保険会社で給付対象実績があり、採卵が診療報酬点数表における「手術」に該当することがポイントです。
Q2. 通院での採卵でも給付されますか?
A. 採卵は一般的に日帰りまたは通院で行われますが、公的医療保険で手術として算定される場合、医療保険でも給付対象となる可能性があります。
保険会社への請求時には、診断書や診療明細に「卵巣穿刺術」などの明確な記載が必要です。
Q3. 複数回の採卵でも給付されますか?
A. はい、契約している医療保険の給付限度回数や日数の範囲内であれば、採卵ごとに繰り返し給付請求が可能です。
ただし、通算回数制限がある保険商品も多いため、事前の確認が重要です。
Q4. 医療保険のどの特約が関係しますか?
A. 採卵に対する給付は、医療保険の「手術給付金特約」が適用されます。
主契約のみでは対象外となるケースが多いため、契約時に特約の有無を必ず確認しましょう。
Q5. どの保険会社でも給付されますか?
A. 採卵術が給付対象となるかは、各保険会社の約款(保障内容)によって異なります。
対応実績がある保険会社も増えていますが、加入中の契約内容を確認し、必要に応じて保険会社へ事前問い合わせを行うことをおすすめします。
まとめ|採卵費用の負担軽減に医療保険を賢く活用しよう
採卵(卵巣穿刺術)は、公的医療保険における手術料算定対象となることが多く、医療保険の手術給付金対象となる可能性が高い医療行為です。
給付金は1回あたり5万円前後となるケースが多く、不妊治療にかかる自己負担費用の軽減に役立つ重要な手段といえます。
ただし、給付の可否や金額、回数制限は契約中の保険会社や加入しているプランによって異なります。「手術給付金特約」の付帯状況や給付対象範囲、責任開始日などを事前に確認することが、トラブルなく活用するためのポイントです。
不妊治療は複数回にわたることも多いため、回数制限や条件についてもよく理解したうえで、医療保険を適切に活用しましょう。疑問がある場合は、保険会社への確認やFPなど専門家への相談も有効です。
監修者からひとこと


スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
不妊治療の経済的負担は年々増加しており、採卵費用だけでも家計に大きな影響を与えます。
医療保険の手術給付金を活用することで、この負担を軽減し、安心して治療に専念できる環境を整えることが可能です。
ただし、給付対象となるかは契約内容によって異なるため、加入中の保険証券と約款を確認し、不明点は保険会社に問い合わせることが重要です。
また、不妊治療を検討している段階で医療保険への新規加入や見直しを行う場合は、手術給付金特約の内容を十分に理解し、将来的な治療計画と照らし合わせて選択することをおすすめします。