【2025年版】学資保険の代わりにドル建て保険はあり?迷わない仕組み・メリット徹底ガイド

スマホdeほけん編集部監修者

ファイナンシャルプランナー

保有資格

AFP・2級FP技能士

専門分野・得意分野

生命保険・社会保障・金融全般に精通。保険業界での実務経験をもとに、ユーザー目線で正確かつ中立的な情報発信を行っています。

「ドル建て保険で本当に教育資金を準備して良いのか」「学資保険とどちらが自分の家庭に合うのか分からない」と悩む方は少なくありません。為替リスクや返戻率の違いを理解しないまま選んでしまうと、学費計画や老後資金の設計がぶれやすくなります。

本記事では、学資保険とドル建て保険の本質的な違いを整理し、それぞれのメリット・デメリット、具体的な選び方のステップを、家計と資産形成の両面から専門的に解説します。

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まず結論:学資の代替は可能。ただし「設計」と「タイミング」が核心

ドル建て保険は、設計次第では学資保険の代替手段として十分に機能し得ます。保険料の払込満了時期と解約・受取のタイミング、そして為替コストを事前に織り込めば、効率よく教育資金を準備する選択肢となります。

一方で、円建て商品と異なり、最終的な円換算額は為替レートに左右されます。家計全体がどの程度為替変動に耐えられるか、そしてレートの振れ幅を前提としたうえで、無理のない積立額と商品設計を選ぶことが重要です。

1. 為替リスクと返戻率の両面

ドル建て保険は、一般的に円建てより予定利率が高く設定されており、長期保有では有利に働く局面があります。その一方で、円換算した受取額は為替レートにより上下します。

受取時に円安であれば円換算額は増加し、円高であれば目減りします。「為替変動を前提とした商品」であることを受け入れたうえで、受取時期にある程度の幅を持たせる設計がポイントになります。

2. 受取通貨・換金手数料

外貨建てのまま受け取って保有を続ければ、円転(円への換金)のタイミングを選ぶことができますが、円に戻す際には為替スプレッドなどの手数料が発生します。将来の手取りを考えるうえで、総コストを事前に把握しておくことが不可欠です。

日本円受取特約の有無や、ドル⇔円のスプレッド水準は商品によって差があります。こうした細かな費用の違いが、結果として最終的な受取額の差として積み上がってきます。

3. 払込期間と解約可能時期

高校・大学入学など学費のピーク時期に合わせて払込満了を早めに設定しておくことで、「いつでも解約して学費に充てられる状態」を用意できます。返戻率がどのタイミングから上昇するのかもあわせて確認しておきましょう。

保険料払込中の中途解約は元本割れリスクが高くなります。払込満了→据置期間→必要なタイミングで解約・受取という流れを前提に設計するのが安全です。

4. 保障機能と学費の整合

終身保険型・養老保険型など、商品タイプによって死亡保障の大きさや期間が変わります。教育資金が目的であるにもかかわらず、過大・過少な死亡保障になっていないかを確認し、ライフプランと整合した保障額に調整することが重要です。

あわせて、就業不能リスクや大病リスクへの備えも検討しておくと、教育費だけでなく家計全体のリスク耐性を高めることができます。

5. 家計と老後資金との両立

教育費の優先度が高い時期であっても、老後資金を含めた全体の資産形成バランスを見ておくことが不可欠です。家計の中で「教育」「老後」「予備資金」にどれだけ配分するかを、あらかじめ決めておきましょう。

つみたてNISA・iDeCoなどの公的制度や、必要に応じて変額保険を組み合わせることで、リスク分散とコスト効率の両方を取りに行く設計が可能になります。

注意ポイント

教育費の支出時期はある程度固定されている一方、為替レートは誰にも読めません。ドル建て保険だけに依存せず、解約・受取の時期に幅を持たせる設計と、円建て預金などの併用でリスクを分散しましょう。

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学資保険とドル建て保険の違いを要点整理

学資保険とドル建て保険は、「将来受け取る金額の確実性」と「期待利回り」のバランスが異なります。両者の特徴を整理しておくと、自分の家庭の目的にどちらが適しているか判断しやすくなります。

代表的な論点を表で比較し、商品選びの際のチェックポイントをコンパクトに確認しておきましょう。

特徴 メリット 注意点
学資保険(円建て) 受取時期と受取額の見通しが立てやすく、為替の影響を受けない 低金利環境下では返戻率が伸びにくく、インフレに弱い
ドル建て保険(終身/養老) 相対的に高い予定利率と、為替次第で円換算受取額が増える可能性 円換算額が変動し、為替コストや解約タイミングの影響を受ける
変額保険(資産形成) 長期分散投資で成長性を取り込みつつ、保障も確保できる 価格変動リスクがあり、短期解約では元本割れリスクが高い

ドル建てを学資代替で使うメリット

ドル建て保険を教育資金目的で活用する最大のメリットは、「利回り」と「通貨分散」の2点です。受取通貨を選べることや、一部解約が可能な商品があることも、学費の実務と相性が良いポイントです。

ただし、常に為替の影響を受ける金融商品であることを踏まえ、学費が必要となる時期と、手元の円資金とのバランスを取りながら設計することが前提となります。

1. 相対的に高い返戻率が期待できる

ドル建て保険は、海外金利水準を背景に、円建て保険より高めの予定利率が設定されているケースが多く、長期保有するほど複利効果が期待できます。

保険料の払込を早期に終え、その後は据置期間を活用することで、返戻率と為替の状況を確認しながら受取時期を調整する余地が生まれます。

2. 為替が円安なら円換算の受取額が増える

受取時に円安方向に動いていれば、同じドル建ての解約返戻金でも円換算額は増加します。教育費のピーク時期と為替レートの状況を見ながら受取タイミングを選べる点は、大きな柔軟性と言えます。

レートを見ながら数回に分けて円転するなど、「タイミングの分散」を行うことで、極端なレートに依存しない形でリスクを抑えることができます。

3. 一部解約や外貨受取などの柔軟性

商品によっては、一部解約で必要な学費分だけ取り崩し、残りを運用・保障として継続することも可能です。また、外貨のまま受け取り、その後の円転タイミングを自分で選ぶこともできます。

ただし、一部解約時の手数料や最低解約単位などは商品ごとに異なるため、契約前に一部解約の可否と条件・手数料を具体的に確認しておきましょう。

実務ヒント

毎月の積立額を決めたら、子どもの入学予定年の2~3年前から、返戻率の水準と為替レートを定期的に確認し、受取戦略(いつ・いくら円転するか)を前倒しで検討しておくと安心です。

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デメリットとリスク管理:損しないための設計

ドル建て保険には、円高局面で円換算の受取額が目減りする可能性や、短期解約時の返戻率の低さ、為替手数料の存在など、押さえておくべきリスクがあります。

契約時点で、あらかじめ「許容できる為替レンジ」と「必要な現金クッション」を決めておくと、想定外の円高や収入減が起きた場合でも、計画が大きく崩れにくくなります。

1. 払込満了を学費ピーク前に設定

高校・大学入学の数年前には保険料払込を完了し、いつでも解約・受取が可能な状態にしておくと安全度が高まります。払込期間中の途中解約は返戻率が低く、元本割れしやすいため避けたいところです。

払込満了後は据置期間として運用を続けることで、レートや返戻率を見ながら柔軟にタイミングを選べます。

2. 為替手数料とスプレッド確認

通貨の両替には、見えづらいコストとして為替スプレッドが発生します。円→ドル、ドル→円の双方でどの程度のスプレッドがかかるのか、商品資料で確認しておきましょう。

円建て受取特約の条件や適用レート、手数料の有無も含めて比較し、総合的なコスト構造を把握しておくことが重要です。

3. 固定/変動金利と返戻推移

固定金利タイプは将来の返戻率を描きやすい一方で、インフレ局面では実質価値が目減りしやすい側面があります。変動金利タイプは市場金利上昇の恩恵を受けられる可能性がある反面、下振れリスクも抱えます。

商品別の返戻率カーブ(何年目で返戻率100%を超えるのか、据置期間中の伸び方はどうか)を比較し、短期解約が不利になる期間を明確にしておきましょう。

4. 分散のための一部円建て併用

教育資金の全額を外貨建てにするのではなく、学資保険や定期預金、積立預金などの円建て商品も併用すると、為替変動の影響を平準化できます。

将来的に教育ローンを避けたい場合でも、一定の現預金クッションを持つことで、想定外の出費や景気変動への耐性が高まります。

5. 段階換金と受取時期の幅

受取時期に一括で円転するのではなく、複数回に分けて分散して換金することで、「悪いレートの一点狙い」となるリスクを軽減できます。

受取時期を前倒し・後ろ倒しできる余裕を持たせた設計にしておくと、為替環境や家計状況の変化に柔軟に対応しやすくなります。

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選び方の手順:商品比較の前に決めること

いきなり商品の比較表から入るのではなく、「いくら・いつまでに・どの程度のリスクで準備したいのか」という軸を先に固めることが重要です。ここが決まっていれば、商品選びは一気にシンプルになります。

具体的には、予定利率・各種費用・解約条件という3つの数値軸を比較の基準にしながら、自分たちの条件に合う商品を絞り込んでいきます。

1. 教育費の目標額と時期を確定

中学・高校・大学で必要になる学費や塾代などの「支出の山」を、年単位で可視化します。私立・公立、下宿の有無などによって金額が大きく変わるため、できるだけ具体的にイメージしておきましょう。

家計や進路の変化に合わせて、目標額は年1回程度アップデートし、積立額を調整していくことが大切です。

2. 月額保険料の上限を設定

教育費の積立は「長期の固定費」になるため、家計の中で占める割合に無理がないかをチェックします。生活防衛資金を削ってまで積み立てると、本末転倒になりかねません。

ボーナス時の前納や一時的な増額という選択肢も活用しながら、無理のない範囲で返戻率の効率を高める方法を検討します。

3. 予定利率と返戻率カーブ

予定利率の数値だけでなく、「何年目で返戻率が100%を超えるか」「払込満了後も返戻率がどの程度伸びるか」といった時間軸での推移を確認します。

特に学費目的の場合、「解約してはいけない期間」がどのくらい続くかを把握しておくと、途中で方針を変える際にも判断がしやすくなります。

4. 為替手数料と受取通貨

受取通貨を円にするか外貨のままにするかで、将来の手数料や為替リスクの取り方が変わります。ドル⇔円のスプレッドや、円建て受取特約の条件などを比較しておきましょう。

「受け取ったお金を何に使うのか」から逆算して、最適な通貨・受取方法を決めるのが基本です。

5. 一部解約の可否と条件

教育費は入学金・授業料・仕送りなど、複数回に分かれて発生します。一部解約が可能か、可能な場合は回数制限や最低解約額などの条件を事前に確認しておきましょう。

教育費のみに資金を固定するのではなく、予備費や老後資金にも転用できる余白を残しておくことで、ライフプラン全体の柔軟性が高まります。

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家計最適化:学費×資産形成を両立(変額保険も選択肢)

教育資金だけを切り出して考えるのではなく、老後資金や万一のリスクへの備えも含めて「家計全体のポートフォリオ」として設計すると、効率と安心の両方を高めることができます。

つみたてNISA・iDeCoといった制度に加え、変額保険を資産形成手段として位置づけることで、保障と運用の両立を図ることも可能です。ただし価格変動リスクがあるため、教育資金の「基礎部分」は確定性の高い手段で押さえ、余裕資金の範囲で活用するのが現実的です。

見直しフレーム

固定費の棚卸し → 保障の過不足の点検 → 積立・運用配分の再設計、という流れで整理すると、数字と期間に基づいたブレにくい資金計画が作りやすくなります。

FPに聞く!教育費と家計・制度のリアルQ&Aインタビュー

学費の準備と日々の家計、万一の収入減リスクなどを同時に考えるのは簡単ではありません。ここでは読者目線の疑問に、FPが実務的な視点から回答します。

34歳・女性

ドル建て保険で教育資金を準備する場合、家計管理で最初に決めておくべきことは何ですか?

スマホdeほけん

最初に「教育費の総額と支出時期」を年単位で固定し、そのうえで毎月どこまで積み立てられるか上限額を決めることです。為替はコントロールできないので、受取時期に幅を持たせて調整する前提で考えましょう。

34歳・女性

共働きでどちらかの収入が減った場合、傷病手当金で家計はどの程度カバーできますか?

スマホdeほけん

会社員であれば、標準報酬日額の約3分の2が最長1年6か月支給されます。ただし満額で生活費を賄えるケースは多くないので、不足分は就業不能保険や生活防衛資金で補完し、必要に応じて学費の積立ペースも調整するのが現実的です。

34歳・女性

就業不能保険は、教育費計画とどう組み合わせると良いでしょうか?

スマホdeほけん

就業不能保険は「長期の収入減リスク」に備えるためのもので、教育資金の積立が途中で止まってしまうリスクを下げてくれます。保険料は家計に対する割合で上限を設定し、過不足がないかをFPにチェックしてもらうと安心です。

34歳・女性

為替の影響が不安です。具体的なリスク軽減策はありますか?

スマホdeほけん

基本は、保険料払込を学費前に完了しておき、満了後に据置しながらレートを見つつ段階的に円転していく形です。あわせて現預金や円建て学資保険も併用し、通貨を分散することで為替の振れを吸収しやすくなります。

34歳・女性

変額保険は学費準備にも使えますか?

スマホdeほけん

長期の分散投資としては選択肢になりますが、価格変動リスクがあるため、学費の「土台部分」には向きません。基礎部分は確定性の高い手段で確保し、余裕資金の一部を変額保険で成長性に振り分けるのがバランスの良い使い方です。

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よくある質問Q&A(学資保険とドル建て保険)

Q1. ドル建て保険は本当に学資保険の代わりになりますか?

A. 設計次第で十分代替可能です。払込満了を学費がかかる前の時期に設定し、その後は据置しながらレートを見て段階的に円転することで、為替の影響を平準化できます。受取時期を柔軟に動かせる設計が鍵になります。

Q2. 円安・円高どちらの局面でも、できるだけ損をしにくくする方法はありますか?

A. 一度に全額を円転せず、数回に分けて受け取る「時間分散」と、外貨と円の両方で資産を持つ「通貨分散」を組み合わせると、極端なレート変動の影響を抑えやすくなります。あわせて、家計の現金比率を高めておくことも有効です。

Q3. 手数料はどこを重点的に確認すべきでしょうか?

A. 為替スプレッド(円⇔ドルの両替コスト)、円建て受取特約の費用、一部解約時の手数料の3点は必ず確認しましょう。数値としては小さく見えても、長期・高額になるほど最終受取額への影響が大きくなります。

Q4. 途中解約にはどの程度のリスクがありますか?

A. 保険料払込期間中の途中解約は、返戻率が100%を大きく下回ることが多く、元本割れリスクが高いです。契約前に「返戻率が100%を超えるタイミング」と「払込満了後の返戻推移」を確認しておくことが重要です。

Q5. どの通貨で受け取るのが良いでしょうか?

A. 教育費として国内の大学・学校に支払う前提であれば、最終的には円が必要になります。ただし、為替水準によっては一旦外貨で受け取り、有利なタイミングを見ながら円転する選び方もあります。用途とタイミングから逆算して判断しましょう。

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まとめ:ドル建ては有力な代替候補。成果を分けるのは「設計」と「家計管理」

ドル建て保険は、条件が整えば学資保険の有力な代替手段になり得る商品です。払込満了時期、受取通貨、為替コスト、解約・円転のタイミングを数値で管理し、段階的な円転や通貨分散を取り入れることで、過度なリスクを抑えつつ教育資金を準備することができます。

教育資金だけでなく、老後資金や万一の収入減リスクも含めた家計全体の設計を行うことで、ドル建て保険を無理なく活かすことができます。判断に迷う場合は、専門家と一緒にキャッシュフロー表やシミュレーションを作成し、自分たちのライフプランに合った形へ微調整していくのがおすすめです。

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監修者からひとこと

スマホdeほけん編集部監修者

ファイナンシャルプランナー

学資目的でドル建てを使う是非は、家計の耐性と期間設計で結論が変わります。払込満了を前倒しし、据置と段階円転の余地を作ると運用と為替の両面リスクを抑えられます。

変額保険の活用やNISA/iDeCoとの併用で資産形成を並行すると、教育費と老後資金の両立が進みます。費用・返戻率カーブ・通貨選択を数値で比較し、定期的にプランを見直しましょう。