自己免疫性肝炎でも生命保険に入れない?加入できる条件と公的保障の活用を徹底ガイド

スマホdeほけん編集部監修者

ファイナンシャルプランナー

保有資格

AFP・2級FP技能士

専門分野・得意分野

生命保険・社会保障・金融全般に精通。保険業界での実務経験をもとに、ユーザー目線で正確かつ中立的な情報発信を行っています。

自己免疫性肝炎は慢性肝疾患の中でも再燃リスクが高く、治療も継続的に行われるため、家計や老後資金に与える影響は決して小さくありません。

その一方で「持病があると生命保険に入れないのでは?」「治療中でも選べる保険はある?」と不安を抱える方が多いのも事実です。

結論として、自己免疫性肝炎でも生命保険に加入できる可能性は十分あります。ただし、審査では肝機能数値、再燃歴、治療内容など医学的要素が詳細に確認されるため、適切な準備と商品選びが欠かせません。

この記事では保険医学の視点と審査実務に基づき、加入できる可能性を高める方法と、家計に無理のない保障設計を専門家が解説します。

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自己免疫性肝炎でも生命保険に加入できる可能性はある

自己免疫性肝炎の方でも、病状の安定度や治療内容によっては通常の生命保険に加入できるケースがあります。

特に、肝機能数値(AST・ALT・IgG)の安定、ステロイドの維持量が減っている期間、再燃が一定期間起こっていない場合などは評価が改善します。

ここでは、保険会社が審査時に確認する医学的ポイントをまとめました。

事前に整理しておくことで、スムーズな審査とより良い条件での加入につながります。

1. 肝機能数値(AST・ALT・γ-GTP)の安定度

保険審査では、AST・ALTといった肝酵素の推移が特に重要です。

基準値に近い状態が3〜6カ月以上続いている場合、通常の保険が検討できる可能性が高まります。

2. ステロイド・免疫抑制剤の使用状況

プレドニゾロンなどのステロイド量が高い場合は再燃リスクが高いと見なされます。

逆に、維持量(5mg前後)で安定している場合は評価が改善しやすくなります。

3. IgG値と自己抗体の推移

IgGの上昇や自己抗体(ANA・SMA)の強陽性は活動性の指標となり、審査で重視されます。

安定した推移であれば、加入できる保険の幅が広がります。

4. 肝線維化(F0〜F4)の進行度

肝生検やFibroScanで線維化が進んでいる場合は、保険の選択肢が狭くなります。

特にF3〜F4では、引受基準緩和型や限定告知型保険が中心となる傾向があります。

5. 再燃歴と通院・検査頻度

過去1〜2年以内に再燃がある場合は慎重な評価が行われ、通常の保険は厳しくなりやすいです。

逆に、通院間隔が延び、検査値が安定していれば、加入可能な保険が増えていきます。

注意ポイント

告知では診断名だけでなく、治療内容・検査値・投薬量の推移を正確に伝えることが重要です。誤った告知は給付トラブルに直結します。

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自己免疫性肝炎とは?疾患の特徴・治療内容・生活への影響

自己免疫性肝炎は、免疫システムが肝細胞を攻撃してしまう指定難病で、慢性的な炎症が続くことが特徴です。

主な症状は倦怠感、黄疸、食欲不振などで、放置すると肝硬変や肝不全へ進行するリスクがあります。

治療はステロイド療法が中心で、免疫抑制剤と組み合わせることもあります。治療費が継続的にかかるため家計への負担も小さくありません。

さらに、再燃のタイミングによっては長期間の休職が必要になり、生活費確保の課題が出ることもあります。

生命保険に入れないときの現実的な3つの対処法

審査が通らなかったとしても、備えの選択肢は豊富にあります。

ここでは、医学的リスクを踏まえた現実的な対処法を3つ紹介します。

保険審査の仕組みを理解しながら進めると、家計への負担を抑えた合理的な対策ができます。

まずは全体の選択肢を確認しましょう。

1. 引受基準緩和型保険を活用する

告知項目が少なく、持病があっても入りやすいのが特徴です。

再燃の直近歴がある方やステロイド使用量が高い段階でも選択できるため、自己免疫性肝炎の受け皿として現実的です。

2. 公的制度を最大限活用する

自己免疫性肝炎は指定難病であり、医療費助成の対象です。自己負担は所得に応じて上限が決まります。

また、働けない期間は傷病手当金が生活費を支えるため、保険と組み合わせると家計が安定しやすくなります。

3. 就業不能保険・収入保障保険で生活費を守る

再燃により働けない期間が生じる可能性を考慮し、生活費を補う保険を検討するのも有効です。

特に家計の中心者の場合、治療と収入の両面のリスク管理が重要になります。

注意ポイント

保険料が高い商品を無理に加入すると、治療が続くほど家計が圧迫されます。まず「支払える保険料の上限」を決めることが肝心です。

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比較して理解する:自己免疫性肝炎の人が選ぶべき保険の種類

保険は目的によって選ぶべき種類が異なります。

ここでは、医療・収入・資産形成の3つの観点から比較します。

特徴 メリット 注意点
引受基準緩和型医療保険 入院・手術に備えられ加入しやすい 保険料が割高
就業不能保険・収入保障保険 再燃時の生活費をカバーできる 持病の免責要件の確認が必要
変額保険 保障と資産形成を同時に実現し老後資金づくりに有効 運用変動リスクがある

FPに聞く!傷病手当金と保険の疑問を専門家が解説

実際に自己免疫性肝炎の方が直面しやすい疑問を、FPが専門的に回答します。

制度と保険を組み合わせることで、家計への負担は大幅に軽減できます。

34歳・女性

自己免疫性肝炎で休職した場合、傷病手当金はいくら受け取れますか?

スマホdeほけん

標準報酬日額の3分の2が支給されます。月収30万円なら日額約6,700円、月額約20万円が目安です。

34歳・女性

再燃を繰り返す場合、どんな保険を優先すべきですか?

スマホdeほけん

再燃リスクがある場合は、生活費を守る収入保障保険や就業不能保険が重要です。医療費より生活費の維持が家計の安定につながります。

34歳・女性

指定難病の医療費助成があるなら、民間医療保険は不要ですか?

スマホdeほけん

助成では差額ベッド代や交通費、収入減はカバーできません。医療保険はそれらの不足分を補う役割があります。

34歳・女性

保険選びで専門家に相談するメリットは?

スマホdeほけん

医学的リスクと保険会社ごとの基準を踏まえて、加入しやすい商品や家計に合うプランを選べます。特に持病がある方は相談価値が高いです。

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自己免疫性肝炎の保険に関するよくある質問

よくある疑問を医学的・制度的観点から整理します。

判断の目安として役立ててください。

Q1. 自己免疫性肝炎は難病指定ですか?

A. はい。指定難病に含まれ、医療費助成制度が利用できます。

自己負担は所得ごとに上限が決まり、長期治療でも家計不安を抑えられます。

Q2. 障害年金の対象になるケースはありますか?

A. 就労や日常生活に大きな制限がある場合、障害年金が認定される可能性があります。

等級は生活制限度合いによって決まり、年額83万〜103万円程度が支給されます。

Q3. 保険に加入する時期はいつが良いですか?

A. 検査値が安定し、治療が維持期に入ったタイミングが有利です。

再燃直後や薬の調整中は審査が厳しくなりやすいため注意しましょう。

Q4. 手術や検査費用の負担は大きいですか?

A. 肝生検などの検査費用は一定の負担がありますが、高額療養費制度で抑えられます。

医療保険は差額ベッド代・交通費など助成対象外の費用の補填に有用です。

Q5. 薬物治療が続いている場合でも保険に入れますか?

A. ステロイド維持量が一定以下で安定していれば加入可能性があります。

投薬量が高い時期は緩和型保険が中心となりますが、状況が改善すれば見直しも可能です。

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まとめ:自己免疫性肝炎でも適切な方法を選べば備えは作れる

自己免疫性肝炎でも、治療が安定していれば通常の生命保険に加入できる可能性があります。

難病医療費助成や傷病手当金を活用しつつ、緩和型保険・収入保障・変額保険などを組み合わせることで、家計と老後資金の両方を守れます。

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監修者からひとこと

スマホdeほけん編集部監修者

ファイナンシャルプランナー

自己免疫性肝炎は再燃の波があるため、医療費だけでなく収入面のリスクも同時に考えることが大切です。まずは指定難病の助成や傷病手当金など、公的保障でどこまで支えられるかを確認し、そのうえで民間保険の役割を決めましょう。

持病がある方の保険選びは、告知内容の整理や会社ごとの基準比較がポイントになります。家計に無理のない保険料で必要保障を作るためにも、FPなど中立の専門家に相談して全体設計から進めることをおすすめします。

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調査目的:保険の人気調査(申込数・保険会社遷移数をもとに算出)実施者:ザイオニクス株式会社 調査対象者:スマホdeほけん訪問ユーザー 調査実施期間:2025年10月01日~2025年10月31日