スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
保有資格
AFP・2級FP技能士
専門分野・得意分野
生命保険・社会保障・金融全般に精通。保険業界での実務経験をもとに、ユーザー目線で正確かつ中立的な情報発信を行っています。
病気やケガで働けなくなった際、生活を支える制度として「傷病手当金」があります。
しかし、申請しても不支給となるケースが存在します。
この記事では、傷病手当金が不支給となる主な原因と、申請前に確認すべきポイントを解説します。
傷病手当金とは?
傷病手当金は、健康保険に加入している被保険者が、業務外の病気やケガで働けなくなった場合に、生活を支援するための給付金です。
支給されるためには、いくつかの条件を満たす必要があります。
傷病手当金が不支給となる主な原因
以下に、傷病手当金が不支給となる主な原因を紹介します。
1. 初診日が退職後である
傷病手当金は、在職中に発症し、初診を受けていることが支給の条件です。
退職後に初めて医療機関を受診した場合、支給対象外となります。
2. 待期期間が完成していない
傷病手当金の支給には、連続する3日間の待期期間が必要です。
この期間に出勤や有給休暇を取得していると、待期期間が完成せず、不支給となる可能性があります。
3. 医師の指示に従っていない
医師からの療養指示に従わず、適切な治療や通院を行っていない場合、支給が認められないことがあります。
定期的な通院や処方された薬の服用など、医師の指示に従うことが重要です。
4. 就労可能と判断される行動
副業やアルバイト、旅行など、就労可能と判断される行動が確認された場合、不支給となる可能性があります。
SNSへの投稿内容も審査対象となることがあるため、注意が必要です。
5. 申請書類の不備や記載ミス
申請書類に不備や記載ミスがあると、審査が通らず不支給となることがあります。
提出前に、記入内容や必要書類を再確認しましょう。
不支給を防ぐためのポイント
傷病手当金の不支給を防ぐためには、以下のポイントを押さえておくことが重要です。
注意ポイント
・退職前に医療機関を受診し、初診日を在職中に設定する
・連続する3日間の待期期間を確実に取得する
・医師の指示に従い、定期的な通院や治療を継続する
・就労可能と判断される行動を控える
・申請書類の記入内容を正確にし、不備がないよう確認する
| 原因 | 内容 | 対策 |
|---|---|---|
| 初診日が退職後 | 退職後に初めて医療機関を受診 | 退職前に受診し、初診日を在職中に設定 |
| 待期期間未完成 | 連続する3日間の休業がない | 連続して3日間の休業を取得 |
| 医師の指示不履行 | 治療や通院を行っていない | 医師の指示に従い、治療を継続 |
| 就労可能な行動 | 副業や旅行などを行っている | 療養に専念し、就労可能と判断される行動を控える |
| 申請書類の不備 | 記載ミスや必要書類の不足 | 提出前に記入内容や必要書類を確認 |
まとめ
傷病手当金の申請において、不支給となる主な原因を理解し、適切な対策を講じることが重要です。
申請前に、初診日や待期期間、医師の指示への従順、就労可能と判断される行動の有無、申請書類の正確性を確認しましょう。
監修者からひとこと

スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
傷病手当金の申請は、制度の理解と正確な手続きが求められます。
不支給となる原因を事前に把握し、適切な対応を行うことで、安心して療養に専念できる環境を整えましょう。