スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
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AFP・2級FP技能士
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生命保険・社会保障・金融全般に精通。保険業界での実務経験をもとに、ユーザー目線で正確かつ中立的な情報発信を行っています。
医療保険を検討する際に「三大疾病」という言葉を聞いて、自分や家族にも必要なのか不安を感じていませんか。がん・急性心筋梗塞・脳卒中は日本人の死因上位を占め、治療費や生活への影響が非常に大きい病気として知られています。
この記事では、三大疾病の基礎知識から治療費の実態、さらに医療保険による具体的な備え方と選び方のポイントまで、わかりやすく解説します。家計への負担を最小限に抑え、安心して治療に専念できる環境を整えましょう。
三大疾病とは?医療保険で特別扱いされる理由
三大疾病とは、日本人の死因上位を占める「がん(悪性新生物)」「急性心筋梗塞」「脳卒中」の3つの疾患を指す総称です。
これらは発症率が高いだけでなく、高額な医療費と長期の入院・治療が必要になることから、医療保険では特別な保障項目として扱われています。
三大疾病はいずれも生命に関わる重篤な病気であり、治療が長期化すると収入減少や生活費の増大といった経済的リスクも伴います。
また再発リスクも高く、一度発症すると継続的な通院治療や定期検査が必要になるケースが多いため、早い段階から保険で備えておくことが家計防衛の鍵となります。
三大疾病の発症率と日本の現状を知る
厚生労働省の統計によると、2022年の死因別死亡数では、がんが全体の約25%、心疾患が15.2%、脳血管疾患が7.3%を占めています。
高齢化の進展に伴い三大疾病の罹患者数は年々増加傾向にあり、医療費の家計負担と社会的影響が大きな問題となっています。
特にがんは生涯で2人に1人が罹患すると言われており、決して他人事ではありません。
心疾患や脳血管疾患も、高血圧や糖尿病などの生活習慣病と密接に関連しているため、働き盛りの世代でも発症リスクがあります。
三大疾病それぞれの主な特徴と治療の流れを整理しました。
疾患ごとに治療内容や期間、費用が大きく異なるため、保険選びの際には各疾患の特性を理解しておくことが重要です。
1. がん(悪性新生物)の治療と期間
がんの治療は手術・抗がん剤・放射線治療の3つを基本とし、進行度や部位により組み合わせが異なります。
治療期間は6か月から数年に及ぶことが多く、近年では分子標的薬や免疫療法など新しい治療法も登場していますが、これらは高額な費用がかかるケースもあります。
2. 急性心筋梗塞の治療と入院期間
心筋梗塞は発症後すぐにカテーテル治療やバイパス手術を行う必要があり、入院期間は1〜3か月程度です。
退院後も定期的な通院と投薬治療が続くため、長期的な医療費と生活面でのサポートが求められます。
3. 脳卒中の治療とリハビリ期間
脳卒中には脳梗塞・脳出血・くも膜下出血の3種類があり、それぞれ治療法が異なります。
緊急手術による治療後は長期リハビリが必要で、期間は3か月〜1年以上かかることもあり、後遺症により介護が必要になるケースもあります。
4. 三大疾病の再発リスクと継続治療
三大疾病は再発リスクが比較的高く、がんの術後5年生存率や心疾患の再発防止が重要な課題となります。
継続的な通院治療や検査費用が長期間必要になる点も、経済的な負担を大きくする要因となっています。
5. 治療費の負担が大きくなる理由
三大疾病の治療では先進医療や自由診療を選択するケースもあり、公的医療保険だけではカバーしきれない費用が発生します。
さらに長期入院による差額ベッド代や通院交通費、治療中の収入減少による生活費の不足なども加わり、トータルで数百万円規模の経済的負担となる可能性があります。
三大疾病の治療費は想定以上
治療方法や期間によって費用が大きく変動するため、早めに医療保険で備えておくことが安心につながります。
| 疾患名 | 主な治療内容 | 治療期間の目安 |
|---|---|---|
| がん | 手術・抗がん剤・放射線 | 6か月〜数年 |
| 急性心筋梗塞 | カテーテル治療・バイパス手術 | 1〜3か月 |
| 脳卒中 | 手術・リハビリ | 3か月〜1年超 |
三大疾病にかかる医療費と家計への影響
三大疾病の治療には公的医療保険が適用されても、高額な自己負担が発生します。
たとえばがん保険の対象となる抗がん剤治療や先進医療では、年間100万円を超える費用がかかるケースもあり、心筋梗塞や脳卒中でも入院費用に加えてリハビリ費用や通院費が長期にわたり発生します。
具体的な費用例を挙げると、がんの手術費用は平均50万円〜100万円、抗がん剤治療は月額10万円〜30万円、心筋梗塞のカテーテル治療は100万円〜200万円が相場です。
高額療養費制度により月額の自己負担額は抑えられますが、年収により上限額が異なり、年収約370万円〜770万円の場合は月額約8万円、年収約770万円以上では月額約16万円が自己負担となります。
また差額ベッド代は1日あたり5,000円〜2万円、通院交通費は月1万円〜3万円かかることもあり、これらの費用が数か月から1年以上続くと考えると、家計全体を圧迫するリスクが高まります。
公的医療制度と民間医療保険の役割を理解する
日本には高額療養費制度があり、月額の医療費自己負担額が一定額を超えた分は払い戻されます。
しかし差額ベッド代や通院交通費、先進医療費、さらに治療中の収入減少による生活費不足は対象外となるため、公的制度だけでは十分とは言えません。
そこで民間の医療保険や三大疾病保険を活用することで、公的制度ではカバーできない費用を補うことができます。
特に一時金タイプの保険は用途を自由に選べるため、生活費の補填や家族の生活費にも役立ち、公的制度と民間保険を組み合わせることで経済的な不安を大幅に軽減できます。
公的制度の限界を知っておこう
高額療養費制度だけでは不十分なケースが多く、民間保険との併用が家計防衛の鍵となります。
三大疾病保険と医療保険の違いを比較する
三大疾病保険は、がん・急性心筋梗塞・脳卒中で所定の状態になった際に一時金が支払われるタイプが主流です。
一方、一般的な医療保険は入院日数や手術回数に応じて給付金が支払われる仕組みとなっています。
三大疾病保険は生活費や治療費の幅広い用途に使える点がメリットですが、保険料がやや高めになる傾向があります。
医療保険に三大疾病一時金特約を付加することで、手厚い保障と家計負担のバランスを取ることが可能です。
具体的には、医療保険は入院1日あたり5,000円〜1万円、手術1回あたり5万円〜20万円が給付されるのが一般的で、三大疾病保険の一時金は50万円〜300万円が相場となっています。
まずは基本的な医療保険に加入し、余裕があれば三大疾病特約を追加する方法が、多くの専門家に推奨されています。
実際の体験談から学ぶ三大疾病への備え
ここでは実際に三大疾病を経験した方の声と、医療保険がどのように役立ったのかを紹介します。
リアルな体験を通じて、保険選びの参考にしていただければと思います。
1. 40代男性のがん治療体験と医療費
会社員のAさん(42歳)は健康診断でがんが発見され、手術と抗がん剤治療を受けました。
治療費は公的制度でカバーされたものの、通院治療の交通費や差額ベッド代で月約10万円の負担が続き、医療保険の一時金100万円が治療費と生活費の両面で大きな支えとなりました。
2. 50代女性の脳卒中とリハビリ生活
自営業のBさん(54歳)は脳卒中で倒れ、3か月の入院とその後のリハビリが必要になりました。
収入が途絶えた中、医療保険の一時金が生活費の補填に役立ち、さらに就業不能保険から月額15万円の給付を受けてリハビリ期間中の生活を維持できました。
3. 60代男性の心筋梗塞と入院費用
Cさん(61歳)は急性心筋梗塞で緊急搬送され、カテーテル治療と2か月の入院を経験しました。
高額療養費制度を利用しても月8万円の負担があり、医療保険の給付金約70万円で家計への影響を最小限に抑えられたと語っています。
4. 医療保険の一時金が家計を救った例
Dさん(48歳)はがんの診断を受けた際、三大疾病一時金特約から200万円を受け取りました。
治療のため半年間休職せざるを得ず傷病手当金だけでは生活費が不足していましたが、この一時金で治療費だけでなく家族の生活費や子どもの教育費にも充てることができ、経済的な不安なく治療に専念できたとのことです。
5. 保険未加入で後悔したケース
Eさん(55歳)は保険未加入のまま脳卒中を発症し、治療費と生活費の両面で家計が圧迫されました。
入院費用と差額ベッド代だけで約150万円を支払うこととなり、貯蓄を取り崩しての対応となったため老後資金への影響も大きく、早めの保険加入の重要性を痛感したと語っています。
三大疾病保険を選ぶ際の重要なチェックポイント
三大疾病保険を選ぶ際には、保障内容や支払い条件、保険料と家計のバランスなど、いくつかの重要なポイントを確認する必要があります。
まず最も重要なのが支払い条件の確認で、診断確定のみで支払われるタイプと、入院や手術を条件とするタイプがあります。
保障額は一般的に100万円〜300万円が目安ですが、家族構成や住宅ローンの有無、貯蓄額などによって適切な金額は異なります。
また保険期間についても、終身型は一生涯保障が続き保険料も変わりませんが、定期型は更新時に保険料が上がるため、長期的には終身型の方がコストパフォーマンスが良いケースが多くあります。
持病がある方は引受緩和型医療保険を検討し、専門家のアドバイスを受けながら自分と家族にとって最適な保障内容を選ぶことが大切です。
FPに聞く!三大疾病と医療保険のリアルな疑問
実際に三大疾病への備えを考える人が気になるポイントを、FPに質問しました。

30代女性
三大疾病保険と医療保険、どちらに入るべきですか?
スマホdeほけん
まずは医療保険に加入し、余裕があれば三大疾病特約を追加する方法がおすすめです。医療保険は幅広い病気やケガに対応できるため、基本的な保障として優先すべきと言えます。

30代女性
三大疾病の一時金はいくらが目安ですか?
スマホdeほけん
一般的には100万円〜300万円が目安です。治療費だけでなく収入減少や生活費の補填も考慮して設定しましょう。家族構成や住宅ローンの有無、貯蓄額によって適切な金額は変わります。

30代女性
若い世代でも三大疾病保険は必要ですか?
スマホdeほけん
発症リスクは年齢とともに高まりますが、若いうちに加入すれば保険料が安く長期的な安心を得られます。特に家族を持つ方や住宅ローンを抱える方には、早めの加入をおすすめします。

30代女性
すでに持病がある場合、三大疾病保険には加入できませんか?
スマホdeほけん
引受緩和型医療保険なら、持病があっても加入しやすい商品があります。ただし保険料はやや高めになる点に注意が必要で、告知事項を正確に記入し保険会社の審査を受けることが大切です。

30代女性
公的制度だけでは不十分なのでしょうか?
スマホdeほけん
高額療養費制度は月額上限がありますが、差額ベッド代や通院費、収入減少分は対象外です。民間保険との併用で家計への影響を軽減できるため、特に自営業の方は民間保険の重要性が高まります。

30代女性
保険の見直しはどのタイミングが良いですか?
スマホdeほけん
結婚や出産、住宅購入など、ライフイベントのタイミングが見直しの好機です。定期的に保障内容を確認し家計とのバランスを保ちましょう。また保険商品は年々進化しているため、5年に一度は見直しを検討することをおすすめします。
三大疾病保険に関するよくある質問
Q1. 三大疾病保険の一時金はどのような場合に支払われますか?
A. がん・急性心筋梗塞・脳卒中で保険会社が定める所定の状態に該当した場合に支払われます。診断確定のみで支払われる商品もあれば手術や入院を条件とする商品もあるため、契約前に支払い条件を必ず確認しましょう。
Q2. 三大疾病保険の保険料は年齢でどれくらい変わりますか?
A. 30代と50代では保険料が2倍以上異なることもあります。若いうちに加入すれば保険料が安く抑えられ、長期的な家計負担を軽減できるとともに、健康状態が良好なうちに加入することで告知審査もスムーズに通りやすくなります。
Q3. 三大疾病保険は掛け捨て型と貯蓄型、どちらが良いですか?
A. 掛け捨て型は保険料が安く保障を重視したい人に向いており、貯蓄型は保険料が高めですが将来の資産形成と保障を両立できる点が魅力です。家計の状況や老後資金の準備状況に応じて選びましょう。
Q4. 三大疾病保険の保障は一生涯続きますか?
A. 終身型の三大疾病保険なら一生涯保障が続きます。定期型は更新が必要で保険料が上がるため、長期的な安心を求めるなら終身型がおすすめですが、初期の保険料が高めになる点に注意が必要です。
Q5. 三大疾病保険に加入する際の注意点は?
A. 支払い条件や保障範囲、保険料と家計のバランスを確認しましょう。また既往症や告知事項も重要で、専門家に相談して最適な商品を選ぶことが大切です。保険は長期にわたる契約ですので慎重に検討してください。
まとめ:三大疾病への備えは医療保険で家計を守る第一歩
三大疾病は発症リスクが高く、治療費や生活への影響が長期化する病気です。公的制度だけでは不十分なケースが多く、民間の医療保険や三大疾病特約を活用することが重要となります。
家計とのバランスを考えながら早めに保険で備えることが安心への第一歩となりますので、専門家への相談も活用し、自分に合った保障内容を選びましょう。
監修者からひとこと

スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
三大疾病は誰にでも起こりうるリスクであり、特に家族を持つ方や住宅ローンを抱える方にとって、経済的な備えは欠かせません。医療保険や三大疾病特約は、治療費だけでなく生活費の補填や家族の将来を守る重要な役割を果たします。公的制度と民間保険を組み合わせることで、経済的な不安を大幅に軽減し、安心して治療に専念できる環境を整えることができます。
保険選びでは、保障内容と保険料のバランスを見極めることが大切です。ライフステージに応じた見直しを定期的に行い、家計全体を見据えた資産形成の一環として捉えることをおすすめします。専門家のアドバイスを受けながら、自分と家族にとって最適な保障を選んでください。三大疾病への備えは、家計を守り、安心した生活を送るための重要な一歩となります。