スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
保有資格
AFP・2級FP技能士
専門分野・得意分野
生命保険・社会保障・金融全般に精通。保険業界での実務経験をもとに、ユーザー目線で正確かつ中立的な情報発信を行っています。
「大腸ポリープを切除したけど、がん保険から給付金は出るの?」「ポリープってがんの一種?それとも良性?」そんな疑問を抱えていませんか?
健康診断や内視鏡検査で発見されることの多いポリープ。特に大腸ポリープや胃ポリープは、がん保険の保障対象になるのか、切除手術で給付金が受け取れるのかが気になるポイントです。
結論から言うと、がん保険で給付金が支払われるのは「悪性新生物(がん)」または「上皮内新生物(上皮内がん)」と診断された場合のみです。良性ポリープの切除では、原則として給付対象外となります。
この記事では、ポリープとがん保険の関係、給付金が出る条件、医療保険との違い、加入時の注意点まで、FP監修のもと詳しく解説します。
ポリープとは?種類と悪性化リスクの基礎知識
ポリープとがん保険の関係を理解するには、まずポリープの種類と悪性化リスクを知ることが重要です。
ここでは、ポリープの基本的な知識を解説します。
ポリープの基礎知識
1. ポリープは粘膜にできる隆起状の腫瘤の総称
ポリープとは、消化管(大腸、胃、食道など)や子宮、鼻腔などの粘膜にできる隆起状のできもののことです。
すべてのポリープががんというわけではなく、多くは良性ですが、一部は悪性化する可能性があります。
2. 良性ポリープと悪性ポリープ(がん)がある
良性ポリープは、細胞の増殖が異常ではなく、がん化のリスクが低いものです。
一方、悪性ポリープは、すでにがん細胞が含まれているか、将来的にがん化するリスクが高いものを指します。
3. 大腸ポリープは腺腫性ポリープががん化リスクが高い
大腸ポリープには、腺腫性ポリープ、過形成性ポリープ、炎症性ポリープなどがあります。
特に腺腫性ポリープは、がん化リスクが高く、早期発見・切除が推奨されます。
4. 胃ポリープは多くが良性だが一部は悪性化する
胃ポリープには、胃底腺ポリープ、過形成性ポリープ、腺腫性ポリープなどがあります。
胃底腺ポリープは良性で悪性化リスクが低いですが、腺腫性ポリープは悪性化の可能性があるため切除が推奨されます。
5. 病理検査で良性か悪性かを確定診断する
ポリープが良性か悪性かは、切除後の病理検査(組織検査)で確定診断されます。
内視鏡検査の時点では「疑い」段階で、病理検査の結果が保険給付の判断基準となります。
ポリープは良性と悪性がある
病理検査で「悪性新生物」または「上皮内新生物」と診断された場合のみ、がん保険の給付対象となります。
ポリープはがん保険の給付対象になる?条件を詳しく解説
ポリープの切除で、がん保険から給付金が受け取れるかは、診断結果により決まります。
ここでは、給付対象となる条件を詳しく解説します。
がん保険の給付対象となる条件
1. 病理検査で「悪性新生物」と診断された場合は給付対象
がん保険で給付金が支払われるのは、病理検査の結果「悪性新生物(がん)」と診断確定された場合です。
大腸ポリープや胃ポリープでも、悪性と診断されれば診断給付金や手術給付金の対象となります。
2. 「上皮内新生物(上皮内がん)」も保障対象の保険が多い
上皮内新生物(上皮内がん)とは、がん細胞が粘膜の表面(上皮)にとどまっており、浸潤していない初期のがんです。
多くのがん保険では、上皮内新生物も保障対象としており、診断給付金の50〜100%が支払われるケースが一般的です。
3. 良性ポリープは原則として給付対象外
病理検査の結果が「良性ポリープ」だった場合、がん保険からの給付金は支払われません。
良性ポリープの切除は、医療保険の手術給付金や入院給付金の対象となることがあります。
4. 「がんの疑い」段階では給付金は出ない
内視鏡検査の時点で「がんの疑い」と言われても、病理検査で確定診断されるまでは給付対象外です。
診断確定が給付の必須条件となるため、検査結果を待つ必要があります。
5. 診断確定が給付の必須条件
がん保険の診断給付金は、医師により「がん(悪性新生物)」または「上皮内新生物」と診断確定されることが条件です。
診断書に記載される病名が、保険約款の定義に該当するかが重要です。
| 診断結果 | がん保険の給付 | 医療保険の給付 |
|---|---|---|
| 悪性新生物(がん) | 給付対象(診断給付金・手術給付金など) | 給付対象(手術給付金・入院給付金など) |
| 上皮内新生物(上皮内がん) | 給付対象(診断給付金50〜100%) | 給付対象(手術給付金・入院給付金など) |
| 良性ポリープ | 給付対象外 | 給付対象(手術給付金・入院給付金など) |
| がんの疑い | 給付対象外(診断確定まで待つ) | 給付対象(手術給付金・入院給付金など) |
がん保険の給付には診断確定が必須
病理検査の結果が「悪性新生物」または「上皮内新生物」と確定してから給付金が支払われます。
実際の体験談│ポリープ切除でがん保険・医療保険を利用した方の声
実際にポリープを切除し、保険を利用した方の体験談をご紹介します。
リアルな声から、保険活用のヒントを見つけましょう。
Aさん(52歳・会社員)の場合
大腸内視鏡検査でポリープが見つかり、その場で切除しました。病理検査の結果は「腺腫性ポリープ(良性)」でした。
がん保険からは給付金が出ませんでしたが、医療保険から手術給付金5万円が支払われました。良性でも医療保険は対象になると知り、加入しておいて良かったです。
Bさん(58歳・自営業)の場合
胃のポリープを切除したところ、病理検査で「上皮内新生物(上皮内がん)」と診断されました。
加入していたがん保険から、診断給付金50万円+手術給付金10万円=計60万円が支払われました。早期発見で転移もなく、経済的にも助かりました。
Cさん(45歳・主婦)の場合
大腸ポリープが複数見つかり、日帰りで切除しました。病理検査の結果は「過形成性ポリープ(良性)」でした。
がん保険は対象外でしたが、医療保険の外来手術特約から手術給付金2.5万円が支払われました。日帰りでも給付されることに驚きました。
体験談から学ぶ保険活用のポイント
良性ポリープでも医療保険は給付対象となるため、がん保険と医療保険の両方に加入しておくと安心です。
FPに聞く!ポリープとがん保険に関するリアルな疑問
実際にポリープの切除を検討している方が、気になるポイントをFPに質問しました。

30代女性
良性のポリープ切除でもがん保険の給付金は出ますか?
スマホdeほけん
いいえ、良性ポリープの切除ではがん保険から給付金は出ません。がん保険は「悪性新生物」または「上皮内新生物」と診断された場合のみ対象です。

30代女性
「がんの疑い」でも給付金はもらえますか?
スマホdeほけん
もらえません。「疑い」段階では給付対象外です。病理検査による正式な診断確定が必要です。

30代女性
大腸ポリープはがん保険の対象になりますか?
スマホdeほけん
病理検査で「悪性新生物」または「上皮内新生物」と診断された場合は対象になります。良性の場合は対象外ですが、医療保険では給付される可能性があります。

30代女性
医療保険ではポリープ切除は保障されますか?
スマホdeほけん
はい。医療保険では良性ポリープの切除でも、手術給付金や入院給付金が支払われる場合があります。契約内容を確認しましょう。

30代女性
上皮内新生物と悪性新生物の違いは?
スマホdeほけん
上皮内新生物は「初期のがん」で、がん細胞が粘膜の内側にとどまっている状態です。悪性新生物は浸潤がん(進行がん)で、周囲の組織に広がっている状態を指します。

30代女性
ポリープの切除後、保険に加入できますか?
スマホdeほけん
良性ポリープの切除後は、一定期間経過すれば通常の保険に加入できることが多いです。悪性と診断された場合は、告知義務があり加入が制限されることがあります。
ポリープに備える保険の選び方と注意点
ポリープの切除に備えるには、がん保険と医療保険の両方を検討することが重要です。
ここでは、保険選びのポイントを解説します。
ポリープに備える保険選びのポイント
1. がん保険は上皮内新生物も保障対象の商品を選ぶ
がん保険には、悪性新生物のみを対象とする商品と、上皮内新生物も保障対象とする商品があります。
上皮内新生物も保障対象の商品を選べば、初期のがんでも診断給付金が受け取れるため安心です。
2. 医療保険は外来手術特約が付帯できる商品を選ぶ
ポリープの切除は日帰りで行われることが多いため、外来手術特約が付帯できる医療保険を選びましょう。
入院を伴わない手術でも給付金が受け取れるため、経済的負担を軽減できます。
3. 診断給付金の支払条件を確認する
がん保険の診断給付金は、初回のみ支払われる商品と、複数回支払われる商品があります。
再発や転移のリスクを考慮し、複数回支払われる商品を選ぶと安心です。
4. 告知内容を正確に記載して加入する
すでにポリープが見つかっている場合や、過去に切除歴がある場合は、告知義務があります。
告知内容を正確に記載し、不明点は保険会社に確認してから加入することが重要です。
5. ポリープ切除前に保険に加入することが重要
ポリープが見つかってから保険に加入すると、告知義務により加入が制限されることがあります。
健康なうちに保険に加入しておくことで、将来の治療に備えられます。
がん保険と医療保険の両方に加入が理想
良性でも悪性でも対応できるよう、両方の保険に加入しておくと安心です。
がん保険の保障内容と給付金のしくみ
がん保険を検討する際、保障開始のタイミングや給付金の種類を正しく理解することが大切です。
保障開始時期と待ち期間

がん保険では契約直後から「がん以外の死亡保障」が開始されますが、がん保障は一般的に90日間の待ち期間を経て開始されます。
この期間中にがんと診断された場合、保障の対象外となる点に注意が必要です。
がん保険で受け取れる主な給付金

がんと診断された際に受け取れる給付金には以下のような種類があります。
| 給付金の種類 | 給付を受け取れる条件 |
|---|---|
| がん入院給付金 | がん治療のために入院した場合 |
| がん手術給付金 | がん治療のための所定の手術を受けた場合 |
| がん診断給付金 | がんと医師により診断確定された場合 |
| がん死亡給付金(保険) | がんが原因で死亡した場合 |
| 死亡給付金(保険) | がん以外の死亡(事故や病気など)で亡くなった場合 |
保険商品によっては先進医療給付金や通院給付金などの特約が付加できる場合もあります。
よくある質問 Q&A
Q1. 良性のポリープ切除でもがん保険の給付金は出ますか?
A. いいえ、良性ポリープの切除では給付金は出ません。がん保険は「悪性新生物」または「上皮内新生物」と診断された場合のみ対象です。
Q2. 「がんの疑い」でも給付金はもらえますか?
A. もらえません。「疑い」段階では給付対象外です。病理検査による正式な診断確定が必要です。
Q3. 大腸ポリープはがん保険の対象になりますか?
A. 病理検査で「悪性新生物」または「上皮内新生物」と診断された場合は対象になります。良性の場合は対象外ですが、医療保険では給付される可能性があります。
Q4. 医療保険ではポリープ切除は保障されますか?
A. はい。医療保険では良性ポリープの切除でも、手術給付金や入院給付金が支払われる場合があります。契約内容を確認しましょう。
Q5. 上皮内新生物と悪性新生物の違いは?
A. 上皮内新生物は「初期のがん」で、がん細胞が粘膜の内側にとどまっている状態です。悪性新生物は浸潤がん(進行がん)で、周囲の組織に広がっている状態を指します。
まとめ
ポリープは粘膜にできる隆起状の腫瘤で、必ずしも「がん」とは限りません。がん保険で給付対象となるのは、病理検査で「悪性新生物」または「上皮内新生物」と診断された場合に限られています。
良性ポリープの場合、たとえ切除をしてもがん保険の給付金は出ないのが一般的です。一方で、医療保険であれば良性でも保障されることがあるため、がん保険と医療保険の両方に加入しておくことが理想です。
安心して治療に向き合うためにも、保障内容を確認し、健康なうちに必要な備えを準備しましょう。早期発見・早期治療が何よりも重要です。
監修者からひとこと

スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
ポリープは良性と悪性があり、がん保険の給付対象となるのは病理検査で「悪性新生物」または「上皮内新生物」と診断された場合のみです。良性ポリープの切除ではがん保険は対象外ですが、医療保険であれば手術給付金や入院給付金が支払われる可能性があります。
がん保険と医療保険の両方に加入しておくことで、良性でも悪性でも経済的に備えられます。また、ポリープが見つかってから保険に加入すると告知義務により制限がかかるため、健康なうちに保険に加入しておくことが重要です。定期的な健康診断と早期発見を心がけ、適切な保障を準備しましょう。