退職金で住宅ローンを完済してはいけない5つの理由と賢い返済戦略

スマホdeほけん編集部監修者

ファイナンシャルプランナー

保有資格

AFP・2級FP技能士

専門分野・得意分野

生命保険・社会保障・金融全般に精通。保険業界での実務経験をもとに、ユーザー目線で正確かつ中立的な情報発信を行っています。

定年が近づくと、「退職金で住宅ローンを一括完済すべきか」「老後資金として残すべきか」という重要な意思決定を迫られます。

借入残高がゼロになる心理的メリットは大きい一方、退職金を過度に取り崩すと、医療・介護・生活費に対する耐性が低下し、老後破綻リスクが高まる可能性があります。

特に現在は物価と金利がともに上昇する局面であり、住宅ローンと退職金をどう位置づけるかは、従来よりも高度な判断が求められています。本記事では、FP監修のもと、退職金で住宅ローンを完済すべきでない典型パターン、判断のフレームワーク、完済しない場合の現実的な選択肢を体系的に解説します。老後の家計を守るための正しい知識を身につけましょう。

退職金完済を検討する前に押さえるべき前提整理

退職金は、原則として「老後のキャッシュフローを下支えする最後の大型資金」です。

一方で住宅ローンは、金利水準・残債・返済期間・団信・ライフプランが複雑に絡み合う負債であり、「完済=常に正解」とは限りません。

まずは、退職金完済がなぜリスク要因になり得るのか、その全体像を俯瞰しておきましょう。

結論を先に共有しておくと、ご自身のケースへの当てはめがスムーズになります。

退職金の平均額と現実

退職金の平均額は、学歴・勤続年数・企業規模で大きく異なります。

厚生労働省の調査によれば、大学卒・勤続35年前後のモデルで2,000万円台がボリュームゾーンですが、中小企業では1,000万円を下回るケースも珍しくありません。

住宅ローンの残債と金利の現状

定年時点での残債は世帯によって大きく異なり、500万円程度の世帯もあれば、2,000万円以上残っているケースもあります。

金利水準も、低金利で固定化されたローンと、変動金利で今後の上昇リスクを抱えるローンでは、戦略が180度変わることがあります。

前提整理

退職金完済の可否は、退職金額・残債・金利・老後の収入見込み・家族構成を総合的に評価して決める必要があります。

退職金で住宅ローンを完済してはいけない5つの理由

退職金による一括返済は、毎月返済の消滅という「フロー改善」と引き換えに、老後の資産クッションという「ストック耐性」を削る行為でもあります。

特に、低金利ローンを抱えている世帯や、老後支出の不確実性が高い世帯ほど、慎重な検証が不可欠です。

ここでは、退職金完済がリスクになりやすい典型的な論点を5点に整理します。

自分の状況と照らし合わせながら確認してみてください。

1. 老後資金の不足リスクが高まる

退職金は、本来「生活費+医療費+介護費+予備費」を長期にわたり補填するための原資です。

残債が多い状態で一括完済に充当すると、一時点での負債はゼロでも、将来キャッシュフローの耐久性が大きく低下します。

例えば、退職金2,000万円で残債1,500万円を完済すると、手元に残るのは500万円です。

老後の生活費が月25万円、年金収入が月20万円の場合、毎月5万円の赤字となり、500万円は約8年で枯渇します。医療費・介護費・冠婚葬祭費などの突発的な支出を考慮すると、さらに早く底をつく可能性があります。

2. 団信という生命保障を喪失する

団体信用生命保険(団信)は、債務者に死亡・高度障害が発生した際、残債が一括返済される仕組みであり、実質的には大口の生命保険です。

退職金で完済するとこの団信が消滅し、死亡時に住まいを無借金で残せる一方、「ローン残債を肩代わりしてくれる保険」という機能も同時に失います。

配偶者や扶養家族がいる場合、完済後は別途生命保険・収入保障保険などで必要保障額を再設計しないと、遺族の生活防衛力が低下します。

「返済安心感」と「保障喪失リスク」を同一線上で評価することが重要です。

3. 資産形成・運用の機会を失う

住宅ローンの金利が低水準であるほど、繰上げ返済による利息削減効果は相対的に小さくなります。

退職金を一括返済に投入すると、本来であれば新NISAなど非課税枠を活用して長期運用できた資金が消え、資産寿命を伸ばす選択肢を自ら狭めることになります。

例えば、金利1.0%の住宅ローン残債1,000万円と、期待利回り3〜5%の長期・分散投資を比較した場合、運用の方が資産全体の効率性が高くなる可能性があります。

もちろん運用にはマーケットリスクが伴うため、返済と運用のバランス設計とリスク許容度の見極めが前提条件となります。

4. 金利環境の変化を織り込めていない

2025年時点では、日銀の政策変更を背景に長期金利・固定金利は上昇方向にあり、借入条件によっては将来の返済負担増を意識せざるを得ない局面です。

しかし、既に低金利で固定化されたローンを保有している場合、そのローン自体は「インフレ局面で有利な負債」になり得ます。

自分が抱えるローン金利が、現在の市場水準と比較して有利なのか不利なのかを評価せずに完済すると、インフレ耐性の高い負債を手放す機会損失になることもあります。

金利水準の絶対値だけでなく、「自分のローンが相対的に有利かどうか」を軸に検証することが重要です。

5. 家計の流動性が大幅に低下する

退職金を完済に充てると、高い流動性を持つ現預金が、流動性の低い住宅資産へ一気に振り替わります。

老後は収入源が年金中心となるため、住宅設備の更新・リフォーム・家電の買い替え・医療費など、突発的な支出に即応できる「現金の厚み」が極めて重要です。

流動性が不足すると、結局はカードローンや教育ローンなど、より高金利の借入に頼らざるを得なくなるリスクもあります。

「借金ゼロ」という状態より、「十分な現金残高を維持したうえでの適度なローン残高」の方が、長期の家計安定には有利なケースも少なくありません。

重要ポイント

退職金完済の可否は、老後資金残高・団信の保障価値・ローン金利水準・運用余地を一体で評価して決める必要があります。

退職金完済を検討する際の3つのコアチェックポイント

退職金完済そのものが「悪」というわけではありません。条件が整えば、合理的な選択になるケースもあります。

重要なのは、「完済後も老後のキャッシュフローとリスク耐性が維持できるか」という観点で評価することです。

ここでは、意思決定に直結する3つの視点を整理します。

ご自身の数値をあてはめながら確認してみてください。

1. 残債・金利・残存期間を定量的に把握する

完済・繰上げの優先度は、「金利 × 残債 × 残存期間」でほぼ決まります。

変動金利で今後の上昇余地が大きい場合、または現在の固定金利が市場水準より高い場合は、繰上げ返済や借り換えによる利息削減効果が大きくなります。

一方で、0%台〜1%前後の低金利固定ローンを長期で保有している場合、繰上げより「現金温存+運用」の方が資産全体の効率性が高くなる傾向があります。

まずはシミュレーションで、「完済/一部繰上げをした場合に総支払利息がいくら減るか」を数値として把握することが出発点です。

2. 定年後のキャリア・就労収入の有無を確認する

再雇用・パート・コンサル・副業など、定年後も一定のキャッシュインが見込める場合、退職金を即座に返済に投入する必要性は相対的に下がります。

就労収入で毎月返済を継続しつつ、退職金を生活予備資金や医療・介護費の準備金として保持する戦略も十分合理的です。

一方、完全リタイアを予定している場合、返済原資は実質的に「公的年金+私的年金+預貯金」のみとなり、完済の有無が老後家計に与えるインパクトは格段に大きくなります。

「何歳まで・どの程度の規模で働き続けるのか」を明確化したうえで、返済戦略を設計しましょう。

3. 公的年金と老後支出のキャッシュフローを照合する

退職後は、年金収入が家計のベースになります。年金だけで「生活費+住居費(ローン)+医療費」を賄えるかどうかが重要な判定軸です。

ねんきん定期便やねんきんネットで受給見込みを把握し、生活費・固定費・趣味・旅行費などを含めた月次・年次キャッシュフロー表を作成します。

後半の年代ほど介護費・医療費の増加も見込まれるため、10〜20年スパンでの不足額試算が不可欠です。

キャッシュフロー上どう見ても「余裕が薄い」場合は、完済より手元資金の確保を優先した方が、長期的な家計安定には資することが多くなります。

前提条件 完済・繰上げのメリット 主要な確認ポイント
残債が比較的少なく金利が高め 繰上げ・完済で利息削減インパクトが大きい 完済後も生活防衛資金が十分残るか
残債が大きく金利が低い 現金を温存し、資産運用で補完しやすい 金利上昇リスクをどこまで許容できるか
定年後も一定の就労収入が見込める 返済継続と老後資金維持の両立がしやすい 収入見込みの現実性・持続可能性
年金収入が十分で生活費に余裕 返済継続でも家計は安定 医療・介護費の予備資金は確保できているか
団信の保障が厚い 完済で保障喪失のリスクあり 別の生命保険で代替が必要か

判断基準

3つのチェックポイントを総合的に評価し、完済・一部繰上げ・完済見送りの選択肢を比較しましょう。

退職金で完済しない場合に取り得る現実的な選択肢

「完済しない」と決めても、住宅ローンの負担を軽減する方法は複数存在します。

老後資金を守りながらローンをマネジメントするために、代表的なオプションを整理しておきましょう。

複数手段を組み合わせることで、無理のない返済と老後の安心を両立しやすくなります。

以下の選択肢から、自分の状況に合ったものを選びましょう。

1. 一部繰上げ返済で利息を圧縮する

退職金の一部のみを「期間短縮型」で繰上げ返済すると、総利息を効率的に減らしつつ、手元現金を厚く残せます。

老後は流動性の確保が最優先となるため、「全額完済」ではなく「一定割合のみ返済」という中間解が実務上は機能しやすいです。

例えば、退職金2,000万円で500万円を繰上げ返済に充て、1,500万円を老後資金として残すという選択肢も現実的です。

利息削減効果と手元資金のバランスを、シミュレーションで確認しながら決めましょう。

2. 借り換えで金利・条件を見直す

現在の金利と借り換え候補の金利に十分な差があり、残債と残期間も一定規模以上であれば、借り換えによって総返済額を大きく圧縮できることがあります。

ただし、事務手数料・保証料・登記費用などの諸費用を含めたうえで、どの程度メリットが出るかを必ずシミュレーションで確認する必要があります。

一般的には、残債1,000万円以上、残存期間10年以上、金利差0.5〜1.0%程度あると、諸費用を含めてもメリットが出やすいとされます。

複数の金融機関に相談し、条件を比較することが重要です。

3. 返済額軽減型の繰上げで月々負担を下げる

老後の毎月キャッシュフローに不安がある場合は、「返済期間は維持しつつ、月々返済額のみを下げる」返済額軽減型の繰上げ返済も有効です。

利息削減効果は期間短縮型より小さいものの、「毎月の赤字を抑える」という観点では非常に効果的な選択肢になります。

例えば、月々の返済額を10万円から7万円に減らすことで、年金収入とのバランスが取りやすくなり、家計の安定性が向上します。

シミュレーションで、どの程度月々返済額が減るかを確認しましょう。

4. リバースモーゲージ等の仕組みを検討する

自宅を担保に、居住を継続しながら生活資金を借りられるリバースモーゲージは、老後の自宅活用策の一つです。

ただし金利リスク・担保評価の変動・相続への影響など、専門的な注意点が多いため、家族間の合意形成と専門家によるサポートが前提となります。

リバースモーゲージは、自宅を相続財産として残す意向が相対的に弱く、老後の生活資金確保を優先したい世帯に向きます。

年齢・物件条件・評価額・金利・相続方針など検討要素が多く、慎重な判断が必要です。

5. 生活防衛資金の確保を最優先にする

完済よりもまず、「いつでも引き出せる現金」を十分確保することが、老後家計の安定の土台です。

目安として、最低でも生活費1年分程度を流動性の高い資産で保持し、その上で残余資金を返済・運用に振り分ける設計が安全です。

生活防衛資金があることで、突発的な医療費・介護費・冠婚葬祭費にも対応でき、高金利の借入を避けることができます。

老後の家計安定の第一歩は、現金クッションの確保から始まります。

選択肢 メリット 注意点
一部繰上げ返済 利息削減と現金確保の両立 期間短縮型と返済額軽減型を比較
借り換え 金利差で総返済額を圧縮 諸費用を含めた総額で判断
返済額軽減型 毎月の家計負担を軽減 利息削減効果は期間短縮型より小
リバースモーゲージ 居住継続で生活資金確保 相続・金利リスクを慎重に検討
生活防衛資金確保 突発的な支出に即応 最低生活費1年分を目安に

選択肢の活用

完済を見送る場合は、利息削減と現金クッションの確保を両立させることが、老後家計のレジリエンスを高める鍵になります。

実際に退職金で完済した人の体験談

実際に退職金で住宅ローンを完済した人の体験談から、判断のリアルな参考材料を得ることができます。

成功例と後悔例の両方を知ることで、自分の選択に役立てましょう。

Tさん(63歳・元会社員)のケース

Tさんは退職金2,500万円で残債1,800万円を完済しました。「借金がなくなって精神的に楽になった」と当初は満足していましたが、半年後に妻が急病で入院し、医療費と介護費で月15万円の出費が発生しました。

手元に残った700万円では不足し、結局カードローンで借入れることになりました。「もっと現金を残しておけば良かった」と振り返っています。

Uさん(65歳・元公務員)のケース

Uさんは退職金3,000万円で残債1,000万円を完済しました。金利が2.5%と高めで、完済による利息削減効果が大きかったため、合理的な判断でした。

完済後も2,000万円が手元に残り、年金収入も十分あったため、家計は安定し精神的にも安心できたと話しています。

退職金で完済せず一部繰上げを選んだ人の体験談

一方で、完済せず一部繰上げ返済を選択した人の声も参考になります。

バランスの取れた選択がどのような結果をもたらしたのか紹介します。

Vさん(62歳・元会社員)のケース

Vさんは退職金2,200万円で残債1,200万円のうち500万円のみを繰上げ返済しました。残りの1,700万円は老後資金として確保し、新NISAで一部を運用しています。

「完済の安心感も捨てがたかったが、現金を厚く残したことで将来の不安が減った」と語っています。

Wさん(64歳・自営業)のケース

Wさんは退職金1,800万円で残債800万円のうち300万円を繰上げ返済し、残りは生活防衛資金として保持しました。自営業のため年金額が少なく、手元資金の確保を最優先しました。

「完済しなかったおかげで、突発的な出費にも対応でき、家計は安定している」と振り返っています。

FPに聞く!退職金完済で後悔しないための実務的な疑問

退職金と住宅ローンの意思決定は、年金・資産運用・保険・税金をまたぐテーマのため、一人で判断しようとすると不安が残りがちです。

ここでは、よくある疑問をFP視点で整理します。

30代男性

退職金で完済すると、実務上どこが一番リスクになりますか?

スマホdeほけん

最も大きいのは、手元流動性の急激な低下です。医療費や介護費が想定以上に膨らんだ場合、現金クッションが薄いと、再度高金利の借入に頼らざるを得ない状況になりかねません。

30代男性

団信がなくなる影響はどの程度重く見た方がいいですか?

スマホdeほけん

団信は、死亡時に住宅ローンを一括で消す大口の生命保障とも言えます。完済するとこの保障がゼロになるため、遺族の住居費リスクが増えます。必要に応じて、定期保険や収入保障保険で一定期間をカバーする再設計が必要です。

30代男性

低金利ローンなら、完済しない方が合理的と考えて良いのでしょうか?

スマホdeほけん

金利が低いほど繰上げ返済の利息削減効果は小さくなり、運用や現金確保のメリットが相対的に大きくなります。ただし、金利水準だけでなく、老後の支出見込みやご自身のリスク許容度も含めて判断する必要があります。

30代男性

老後に入ってからも資産運用は続けるべきですか?

スマホdeほけん

老後も一定の運用は有効です。インフレ局面では現金だけでは実質価値が目減りするため、新NISAなどを活用した分散投資で資産寿命を延ばす設計が現実的です。ただし、安全資金と運用資金を明確に分けることが前提です。

30代男性

完済するか迷った場合、最初に取り組むべきことは何でしょうか?

スマホdeほけん

まずは老後のキャッシュフロー表を作成し、年金+退職金+金融資産と生活費+住居費+医療・介護費を時系列で並べることです。そのうえで、一部繰上げ・借り換え・完済なしの複数パターンを比較すると、最適解が見えやすくなります。

30代男性

専門家に相談するメリットは何ですか?

スマホdeほけん

住宅ローンと老後資金設計は複雑に絡み合うため、第三者の視点で総合的に評価することで、見落としや誤解を防ぎやすくなります。FPや住宅ローンアドバイザーなど、専門家への相談をおすすめします。

退職金で住宅ローンを完済するか迷う人のQ&A

Q1. 退職金で完済した方が良い典型的なケースは?

A. 残債が比較的小さく、金利が相対的に高いケース、かつ完済後も十分な老後資金・生活防衛資金が残る場合です。逆に、完済によって安全資金が薄くなるなら、一括ではなく一部繰上げの方が妥当なことが多いです。

Q2. 完済後に必要な生命保険はどう考えれば良い?

A. 団信が消えるため、遺族の生活費・教育費・住居費をカバーするための定期保険や収入保障保険を再設計するのが一般的です。必要保障額をシミュレーションし、保険料とのバランスを見ながら最小限で過不足ない保障を組みます。

Q3. 退職金の一部を運用に回す際の基本ルールは?

A. 生活防衛資金と近い将来使う予定資金は現預金で確保し、それを超える余裕資金のみを長期・分散投資に回すのが基本です。変額保険など、保障と資産形成を組み合わせた手段もありますが、手数料や流動性を含め総合的に比較する必要があります。

Q4. 借り換えによるメリットの目安は?

A. あくまで目安ですが、残債1,000万円以上、残存期間10年以上、借り換え後との金利差が0.5〜1.0%程度あると、諸費用を含めてもメリットが出やすいとされます。ただし、実際には各家庭の条件で大きく変わるため、必ず総返済額ベースで試算してください。

Q5. リバースモーゲージは誰に向いている?

A. 自宅を相続財産として残す意向が相対的に弱く、老後の生活資金確保を優先したい世帯に向きます。ただし、年齢・物件条件・評価額・金利・相続方針など検討要素が多く、家族も巻き込んだうえで専門家と慎重に判断することが重要です。

まとめ

退職金で住宅ローンを一括完済すると、毎月返済がなくなる代わりに、老後資金不足・団信喪失・運用機会の逸失といった副作用が生じやすくなります。特に低金利ローンを抱える世帯や、医療・介護費の不確実性が高い世帯では、完済よりも現金余力と資産形成を優先した方が、長期の家計防衛には有利なことが多いです。

意思決定の軸は、①残債と金利、②定年後の収入見通し、③年金と老後支出のキャッシュフローの3点です。一括完済だけでなく、一部繰上げ返済・借り換え・リバースモーゲージなどの選択肢も比較し、老後の持久力を最大化できる組み合わせを選ぶことが重要です。迷う場合は、住宅ローンと老後資金設計に精通したFPへの相談を検討しましょう。

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監修者からひとこと

スマホdeほけん編集部監修者

ファイナンシャルプランナー

退職金は、一度使い方を誤ると巻き戻しが難しい資金です。住宅ローン完済は心理的な満足度が高い反面、老後のキャッシュフローとリスク管理の観点では、必ずしも最適とは限りません。判断にあたっては、ローン金利と残債の利息効果だけでなく、団信の保障価値、退職後の就労可能性、公的年金と生活費・医療・介護費のバランスを総合して評価する必要があります。

キャッシュフロー表で数字を「見える化」し、一括完済・部分返済・借り換えなど複数のシナリオを比較検討することで、後悔の少ない退職金活用に近づきます。特に、完済後の流動性低下と団信喪失のリスクは見落としやすいため、専門家の視点も取り入れながら、長期的な家計の持久力を最優先に考えることをおすすめします。